Casa Blanca

葬儀と日常

私の自立 

f:id:anika12245:20181011083515j:plainはてなブログで、自立のテーマを与えれたので書きます。

私が自立できたのは学生生活を終え、東京での独り暮らしを始めた時がまず最初。モデル事務所の方が二人で実家にみえ、すでに雑誌社との契約も決まっている事ですし、すぐ東京に出て来てください 仕事は何の心配もしなくても沢山入りますからと言って親を説得しました。私は一日でも早く一人暮らしが出来ることが嬉しくて、不安は全くありませんでした。 

順調に仕事があり遊ぶ暇など無いほどでした。この頃はまだ経済的自立しかできてはいませんでしたが、両親が離婚した翌年父が心筋梗塞で倒れます。当然私がみなくてはならず、実家と病院の日々 仕事もあまりできなくなり しだいに自分を見失っていきます。


脳梗塞も併発 独り暮らしはできなくなり療養型の温泉病院に入ってもらいなんとか仕事再開、少人数でマネジメントしているモデル事務所に転属、これが第二の精神的自立になっていきます。この時の女性社長がまさに自立した方でした。息を飲むような怖さと凄みがあり、とてもエレガント。海外育ちかと思いきや、海外旅行すら行ったこともないそうで、日本にもこんな女性がいたのかと、そして毎回緊張して話している自分がいました。 

一番ぐぐっと来た言葉は、あなたは精神的に親から自立できていない!と言われたこと。自立ができなければ個性はでないと。若さゆえの生意気さで理解できず反論したくなる事もしばしば、厳しい修行が始まりました。

仕事の事はさておき、説教されるために来たのかと。よくチヤホヤされてきたと勘違いされますが、他のモデル とりわけ外人のモデルとの仕事ではコンプレックスに悩まされます。モデルという仕事は、カメラに自分がどう写るか瞬時に察知できなければならず、かなりストイックになり物凄い集中力を使いますし、感性が豊かでないとできません。

ある時同じ事務所のモデルさんが見られたこともないのに、あなたの家は片付けが出来てないし、そこら中埃だらけに違いない オーラにでてると言われ唖然! 綺麗さは生活感からにじみ出るものと言われているのを見て…その通り。たとえ主婦役でも生活感を出してはならないのです。そぎおとされた感性は、シンプルな生活スタイルから生まれます。

私の場合は、親に引きずられている自立を阻む考え方や不満がカメラに写る❗とか ぼろぼろ。一番きつく言われたのは人のせいにする考え方や、他人と比較するような発言をした時 我慢してイエス ノーをハッキリ言わない事、育って来た環境でこんなにも違うのか?ならばどうすればいいのか迷い悩みます。しかし、なぜ彼女についていかれたか?それは品格と教養があり、責任感の強さ 明るい性格だったからです。心底尊敬できる人に出会えたのはラッキーな事でした。

65才で事務所を閉じる事になり 会うことも少なくなって行き 三年前に亡くなりました。最後に電話で言われたことは、あなたのモデルとしての使命はそろそろ終わりよと。自身も自覚していました。

12年に渡り父と向き合った日々も、生きているのが辛くて眠れない日もありましたが、自分の中の愚かさ 醜さ 強さ 優しさを自覚する事ができました。

そして暫くして気がつくと、自分自身の行動や発言に自信もつき 精神的自立が出来ている自分に気がつきます 。 自立するのは一人では決して出来ることではなく、気がつかなくても人の力を借りているのです。 


今 葬儀の仕事がすんなりと出来ているのは、父の介護という経験があったからだと思います。
自分の経験がどこでどう生かされるかなんて、その時はわかりません。 後一つ、インテリアや洋服 美しい空間…などをたくさん目にして来れた事です。


経済的自立だけではもろいです。これからの日本は女性が社会にどんどん出て行く時代です。 

自立出来ている人からは個性がにじみ出るもの。人と同じで評価される日本人社会において、精神的自立をすることは難しいかも知れません。
日本は少しずつですが、大人社会に向かって行っている気がします。 



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